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パニック障害の治療薬物療法〜セロトニン作動性抗不安薬・β(ベータ)遮断薬〜
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セロトニン作動性抗不安薬は、ベンゾジアゼピン系薬剤とは構造も作用する仕組みもまったく異なる薬剤です。
ベンゾジアゼピン系薬剤が、大脳皮質、大脳辺縁系に広く分布するγアミノ酪酸に作用するのに対し、セロトニン作動性抗不安薬は大脳辺縁系のセロトニン神経系の活動を抑える働きをもつセロトニンIA受容体にのみ作用し、より選択的に抗不安作用を示すと考えられています。
従来のベンゾジアゼピン系薬剤と比べて、効果が現れるまでに約2週間程度かかるため速効性がない、ベンゾジアゼピン系薬剤を服用したことのある人には効果が乏しいといったことが難点です。
しかし、副作用がまったくないといっていいほど安全性が高く、また急に中断しても禁断症状的な副作用もありません。
長期間服薬が必要な場合や薬に頼りがちになりそうな場合に処方されるようです。
ほかに、パニック障害の薬物療法に使われる薬剤としてβ(ベータ)遮断薬があります。
これは、もともとは高血圧や頻脈に用いられる循環器系の薬です。
パニック障害そのものに対する直接的な治療効果はありませんが、緊張に伴う動悸や手の震えなどの身体症状を抑える効果があります。
一時的な発作止めの頓服薬として用いられることがあります。